最近の子供たちは、昔の子供たちと比べて成長が早く、体格も大きくなってきています。 しかし、顎の成長(大きさ)がそれに伴って大きくなっている報告はありません。 それに比べ、歯の大きさは以前により大きくなっていることがわかってきています。 そのため、顎の大きさと歯の大きさのアンバランスにより、歯並びの悪い子が特に最近多くなってきているのです。
歯並びを直す方法が歯科矯正なのですが、大人になってからの矯正は、ほとんどの場合歯を並べる顎のスペースがないため、 それを確保するために抜歯を行います。これは顎の成長が止まっていて、歯を並べるスペースを確保する方法が他にないからです。
これに対し、顎の成長がまだ活発に行われている小児期(5-12歳)を利用して、顎の成長を助け、 それによって歯を並べる顎のスペースを獲得することにより歯を抜かず、人間が本来持っている歯並びを取り戻すことが可能となります。
これが本歯科医院で行っている小児の咬合誘導(歯列育形成)治療と呼ばれるものです。 この方法で治療することにより、歯の中の口腔容積が大きくなり、成人になって現れるかみ合わせによる不定愁訴(肩こり、頭痛、顎の痛み)が少なくなり、健康状態も良好になることがわかっています。)
2番目の歯が斜めになり、3番目の歯が並んでいない状態です。
プラケット装置を用いて2番目の歯を並べ、上顎を側方拡大装置で拡大したところです。
咬合誘導治療により、写真のようにきれいな歯並びになりました。
下の歯4本はガタガタに並んでいます。
下顎にも側方の拡大装置を用いて横に広げ、前歯4本もワイヤーでまっすぐに揃えました。
歯周病とは、歯を支えている組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)が破壊され、
歯がグラグラになり、最終的には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
歯周病の最大の原因は歯垢であり、歯周病の治療には、
毎日、口の内を清潔に保つことはもちろんのこと、歯周病の専門的な治療(歯石除去等)を受ける必要があります。
これが歯周病治療なのです。
プラーク(歯垢)と(歯石)が付着して、歯肉が腫れています。
専門的な歯周病治療によって、健康な歯肉に戻っています。
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